医療法人 幸加会 スギモト歯科医院監修 京都噛み合わせ機能創造サイトでは、「咬合(噛み合わせ)」を
すべての歯科診療の基本と捉え、「今ある歯を残し、一生の自分の歯でいられるようにする。」という
根本からの口腔内環境改善をサポートしています。当院のインプラント治療についてご紹介します。
当院のインプラント治療に対する考え方
インプラントとは、歯を失ってしまった箇所に埋め込む人工歯根のこと。インプラント治療は、埋入したインプラントの上に、精密に作られた歯冠(人工歯)を被せることで、天然歯とほとんど変わらない噛み心地を実現する治療法です。
外科手術をともなうため、高度な技術を必要とするインプラント治療。しかし、当院がそれ以上に必要だと考えていることは、「正確な診断を行い、歯を失った理由をつきとめること」です。病気によって歯が抜けたなら、身体が「この歯は身体に残しておかないほうがいい」と判断したということ。私たちは、身体がそう判断した理由を必ずつきとめる必要があるのです。
ただ歯を失ったところに歯を入れるだけでは付け焼き刃の処置になってしまい、また、なんらかのトラブルが発生する可能性が高くなってしまいます。あくまで忘れてはならないのは、インプラントの本来の目的は「歯を入れること」ではなく、それによる「歯としての機能の回復」だということ。当院では、その大切な目的を達する手段としてインプラントが最適だと判断したときに初めて、「インプラント治療」をご提案しています。
当院では、十分なカウンセリングを行い、患者様にご納得いただいた上で、国内外で専門的な最新の知識と技術を習得した歯科医師が、1人の患者様のために180分という長い時間をかけて治療を行います。
決して流れ作業ではやっておらず、インプラントオペの術中にもレントゲンを撮って、インプラントが神経に当たらず間違いなく入っているか確認するという徹底した患者様目線の治療を行っています。
「怖い」「嫌な噂を聞く」といったネガティブなイメージが強いインプラントですが、国内外で専門的な最新の知識と技術を習得した歯科医師がしっかりと時間をかけて慎重に治療を行えば、怖がることも失敗することもなく、むしろ歯の機能を取り戻す素晴らしい治療法と言えます。
インプラント治療メニュー
入れ歯という方法もあります
「インプラントは怖い」という患者様もいらっしゃいますので、入れ歯で治療をする場合もあります。入れ歯というと見た目や付け心地の悪さをイメージされるかたもいらっしゃるかもしれません。そこで当院では、正確な診断と高度な技術により、審美性・機能性ともにすぐれた入れ歯をご提供しています。
金属のバネを使用しない「ノンクラスプデンチャー」、歯根側に磁石を取り付け、義歯を固定する「マグネットデンチャー」、顎に触れる部分を薄い金属で作った「金属床義歯」など、見た目や機能性がよく、かつ身体への負担も少ない入れ歯をご用意しています。
画期的な治療法として注目されているインプラント治療。
年間200本の施術をする杉元氏は、独自の見解を持つ。
--インプラント治療といえば、充分なヒアリング、手術の内容、安心、安全、アフターケアといった言葉をよく耳にしますが、先生がインプラントの治療をされる際、特に大事にされていることは何ですか?
治療の前に「診断」をするということですね。
歯を失ったということは、歯を失った理由があるはずなので、必ずその理由を把握してから治療に臨むようにしています。
--具体的な症例で教えて下さい。
歯周病で歯が抜けたケースであれば、なぜ歯周病になったのかを診るということです。人間の身体は不要なものを排除するようにできていますから、口腔内が「この歯はいらない」と判断すれば、抜けて当然だということになります。だから、1本の歯でも、噛み合わせを含め、全体のバランスを診なければなりません。そうしなければ、歯のないところに歯を入れるだけでは、なんらかのトラブルを招く可能性が高くなります。
--トラブルですか?
歯と身体は別だと思われがちですが、実は非常に深い関係性があります。だから、噛み合わせがほぼ機能していない方に診断をせず、突然インプラントを入れると、身体がビックリします。実際、口腔内の状態が悪いまま数本のインプラントを入れられて、身体が機能しなくなられるケースもあるんですよ。
--なるほど、だから「治療の前に診断」が必要だとおっしゃるのですね。
そういうことでうすね。ただし、インプラントの治療そのものは、日々進化していますし、最先端治療を含むさまざまな治療法を勉強して経験を積んでいる医師が行えば、怖いものではありません。
--ほかに、先生が重視されている点はありますか?
本来の目的を見失わないということです。インプラント治療というのは「歯を入れること」が目的ではありません。「歯を入れることによって、機能を改善させること」が目的です。だから、失った機能を得る手段を検討し、結果として適切な手段がインプラント治療だと診断した場合、患者さまにインプラント治療をお奨めしています。
インプラントとは何か?
歯科で言う「インプラント」とは、加齢や事故や虫歯などで歯を失った部分の顎骨に、人工的に作製された歯根を埋め込むこと。人工歯根を骨と結合するため、「第二の永久歯」とも呼ばれる。また、1、2本ではなく、一度に4本(6本の場合もある)の歯根を埋め込むことで、上・下の片顎のすべての歯に義歯をいれられるという治療法もある。
インプラントが普及する前は、歯を失った際の治療として、入れ歯やブリッジしかなかった。が、入れ歯は見た目も悪く、頻繁に洗浄をしなければならないので虫歯や歯周病になりやすいなどの欠点がある。さらに、ブリッジは、失った歯の左右の歯を削り、連結した義歯を入れるので、失った歯を「ある」ように見せることはできるが、健康な歯でも削らなければならず、また、失った歯が負担するはずだった力をほかの歯が補うことから、トラブルを招きやすいという欠点がある。
インプラントは、こういった入れ歯やブリッジのデメリットを解消できるものとして注目されるようになり、治療を受ける人も、治療を施す医院も急増しているが、「試しにしてみる」ことはできないため、医院選びが重要なポイントとなる。